産業経済から知識経済へ。過去25年以上にわたり、世界経済は転換を遂げてきました。この変化は、日本の大学教育に大きな衝撃をもたらしました。高等学校以前の教育に対するものとは比較にならないほど大きなものです。しかし、その教育内容や学習方法は、いまだ時代の変化に対応できていません。
結果、大学の教育と、社会や企業が求めるものには隔たりが生じ、現代経済の要請とも矛盾をきたしています。
知識経済の中を生きぬく人材を育成する。そのための3つの理念が、私たちをdotCampusの開発へと導きました。
アクティブラーニングは、大学教育の中で課題解決力とコミュニケーション能力を身につけるための鍵です。アクティブラーニングによって理論的な思考と発想をひきだします。学生は、社会に出て、最初の仕事に取り組むとき、即戦力として機能することが求められているのです。dotCampusを活用することで、教室の内外でアクティブラーニングの量と質を増強できます。統計的に見ても、アクティブラーニングによって学生たちの学習意欲が高まることは明らかです。
日本のある有数企業は新卒者の採用面接の際、その候補者の自律的に考え、行動する力、「主体性」を見ると言います。先進国の産業構造が、消耗品の大量生産から革新的なサービス提供へと移行するにつれ、個人の主体性と独自性はより賞賛に値するものへ変わってきています。それは、教室の中で容易に伝授されるものではありません。長い時間を費やし、実践的な行動の中で育まれ、刻みこまれていくものです。dotCampusは、学生中心の学びを促し、主体性を備えた人材を育成するために開発されました。学生はただ教員の指示に従うのではなく、自分自身の学びに対し、広範な責任を担います。他の学生と交流し、対話を重ね、授業や講義の内容について意見を交わし、ポートフォリオによって自身の成長過程を管理していきます。
コンピテンシーは、授業の透明性に深く関わっています。学生たちが実際に何を学んでいるかを明確にすること。それは、学生一人ひとりに対する教員の洞察力を高め、教育の質を向上させることです。
大学での学びと企業や組織が求めるスキルを整合させること。dotCampusは、この急務を解決します。学生たちは自らの強みと弱みを的確に把握します。教員は、カリキュラム内の各授業の依存関係を知ることができます。