ポートフォリオは学生中心の学びを推し進めるために、中核的な役割を担います。それは、学生たちが持つ本質的な学習意欲の3大要素をすべて備えているからです。
ファイルのダウンロードや反転授業のビデオ視聴で講義に備える
目に見える成長の証が、人をかつてないほどの水準までひきあげる
学生自身が意志を持ち、自身の学びに責任を負うことで、自らの学習能力に力強く前向きな変化をもたらすことができる
学習ジャーナルは、学生たちが学びの計画を立て、ゴールに向かっての進捗状況を反映していく場所です。目標の設定は、学生自身が行うか、教員に示唆されたエリアから導きだします。いずれにしても、目標を明確に記述し、管理することは、学生に委ねられています。目標への進捗状況は、教職員やクラスメートからのフィードバックを反映しながら、ルーブリックを使った自己評価によって数値化されます。この学習ジャーナルは、学生の知識レベルを引き上げるというポートフォリオの役割の中核を成しています。そして、各学部によって設けられた学習コンピテンシーの中核でもあります。
コースプレイバックは、学生が現在の授業に対する理解を深める為、過去の教材の復習や振り返ることを容易にします。
大学教育は、社会へ出るまでの教育という梯子の最後の一段。その先へ進んだ時、自主的に考え、行動できる能力はかけがえのない財産となります。
ポートフォリオは、学生が自らの目標や成果物、学習プロセスなどを自分で振り返るためのツールを提供することで、自主的な思考と行動の習慣を刻みこませます。自主的という事が、孤独な学びということではありません。ポートフォリオはソーシャルラーニングの機能も取り入れており、学生たちはお互いのポートフォリオを閲覧し、コメントを交換し、お互いに高めあっていくことができるのです。